海外旅行でのネット通信で最近使われることが増えているeSIMですが、まだ使ったことのない人も多く実際どれだけ役立つのか気になる人も多いでしょう。
そこでこの記事では、実際にeSIMを使ってハワイ旅行をした筆者の実体験を踏まえて下記のポイントについて分かりやすく解説します!
- 使って分かった!eSIMのメリット・デメリット
- そもそもeSIMって何?
- eSIMを使うときの注意点
初めてeSIMを利用する方は、この記事を読んで「eSIMが自分に向いているのか?」をぜひ考えてみてください!
海外でeSIMを使うメリット
私がeSIMを使った実体験も踏まえて、海外でeSIMを使うメリットをざっくりまとめると以下のようになります。
・荷物が減って身軽に旅行できる
・SIMの入れ替え不要 = 失くす心配がない
・複数のeSIMを保存して切り替えられる
・物理的なトラブルが少ない
・種類が豊富でお得に使える
それぞれについて詳しく解説していきます。
すぐ買えて、すぐ使える!
私は今まで海外旅行に行くたびにレンタルWi-Fiを利用していましたが、空港での貸し借りや充電の手間、さらに持ち歩くのが重くて不便に感じていました。でも、eSIMなら出発前にオンラインで購入・事前に設定しておけば、現地に着いてすぐにインターネットが使えます。
ハワイ旅行で実際に試してみたところ、通信にまったく不便を感じませんでした。マップもすぐに表示され、乗り換え検索もスムーズにできました。
荷物が減って身軽に旅行できる
レンタルWi-Fiは本体だけでなく、充電器や変換プラグも必要なので荷物が増えてしまいがち。その点、eSIMならスマホ1台で完結するので、余計な荷物を減らせます。とくに手荷物を最小限にしたい人にはぴったりです。
SIMの入れ替え不要 = 失くす心配がない
物理SIMの場合、入れ替える際に小さなカードを失くしてしまうリスクがあります。それがeSIMなら、スマホの設定だけで通信プランを変更できてSIMを紛失する心配がありません。
複数のeSIMを切り替えられる
1台のスマホに複数のeSIMを保存できるので、周遊旅行にも便利です。例えば、アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど世界各地を巡る旅行でも、現地ごとに対応したeSIMを選んで切り替えられます。
物理的なトラブルが少ない
物理SIMの場合は端子の汚れや破損、さらには紛失などのリスクがあります。故障や紛失リスクが低いのはeSIMにしかないメリットです。
種類が豊富でお得に使える
最近は多くのeSIMサービスが登場しており、旅行者側の選択肢が広がっています。データ容量や利用期間に応じたプランを選べるため、短期旅行ならレンタルWi-Fiや物理SIMより安く済むこともあります。
実際に私がハワイ旅行をした時は、短期間の旅行だったこともありレンタルWi-Fiの半分くらいまで費用を抑えることができました。
海外でeSIMを使うデメリット
私自身、メリットばっかり感じていたeSIMですが、もちろんデメリットと感じた点もあります。ざっくりとまとめると以下のようになります。
設定が少しわかりにくい
電話番号が付属しない場合が多い
使える端末が限られている
ローミング通信の場合が多い
デメリットも詳しく解説していきます。
料金面では必ずしも最安ではない
eSIMは場合によっては安く使えるものの、物理SIMやレンタルWi-Fiのほうが安いケースもあります。とくに家族やグループ旅行では、複数人でシェアできるレンタルWi-Fiと違って、eSIMは人数分の購入が必要です。
実際、私も夫と一緒に旅行したときにeSIMを2つ購入することになり、最初は「レンタルWi-Fiのほうが安かったかも?」と感じました。ただ、私の場合ですが結果的にはレンタルWi-FiよりもeSIM2つを購入する方が安く済みました。
行き先や期間によっては最安で使えることもあるので、料金比較は必須です。
設定が少し分かりにくい
eSIMの設定はスマホの操作で完結する点がメリットではあるものん、最初は手順が分かりにくいと感じるかもしれません。私も初めてのとき、公式サイトの説明だけでは理解できず、結局ネットで調べながら設定を進めました。
一度設定すれば簡単ですが、初めて使う方は少し戸惑うかもしれません。
電話番号が付属しない場合が多い
ほとんどの旅行者向けeSIMはデータ専用のため、電話番号が付いていないことが多いです。LINEやWhatsAppなどのアプリで通話はできますが、SMSの送受信ができない点は注意が必要です。
使える端末が限られている
eSIMは比較的新しい技術のため、すべてのスマホが対応しているわけではありません。とくに、古い機種や一部の国内キャリアの端末ではeSIMが利用できない場合があるので、購入前に対応機種を確認しましょう。
ローミング通信の場合が多い
旅行者向けeSIMの多くはローミング通信を利用しており、ローカルSIMと比べて通信の遅延が発生する可能性があります。ただ、私がハワイで使った際はとくに不便を感じることはなく、地図アプリもスムーズに使えました。
このようにeSIMにはデメリットもありますが、実際に使ってみると、それ以上に便利さを感じました。事前に準備しておけば現地でのストレスがなくなるので、海外旅行の通信手段として一度試してみる価値は十分にあると思います!
そもそもeSIMって?
eSIMってそもそも何?と思っている人のために、eSIMの仕組みについてシンプルで簡単に解説をします。
eSIMの仕組み
eSIM(Embedded SIM)は、スマホやタブレットに内蔵されたデジタルSIMのことです。従来の物理SIMカードとは異なり、スマホ本体に組み込まれているため、SIMカードの入れ替えが不要です。通信会社のプロファイルをインストールするだけで簡単に使うことができる点や、余計な荷物が増えずに済む点から、旅行者を中心に人気が出ているサービスです。
レンタルWi-Fiとの違い
eSIMとレンタルWi-Fiの最大の違いは、利用の手軽さです。レンタルWi-Fiは事前に申し込み、端末を受け取り、帰国後に返却するという手間が発生しますが、一方でeSIMならオンラインで購入し、設定をするだけですぐに使えます。また、レンタルWi-Fiは充電が必要で、持ち運ぶ手間もありますが、eSIMならスマホ1台で完結します。
eSIMを使う時の注意点
便利で手軽なeSIMですが、購入方法や使い方を間違えると逆に手間が発生したり、損をしてしまうリスクがあります。そんなリスクをなくすための注意点を解説します。
自分のスマホが「eSIM対応機種」かを確認する
eSIMを購入する前に自分のスマホがeSIMに対応しているかを確認することが重要です。とくに古いモデルのスマホや一部のデバイスでは、eSIMに対応していない場合があります。
スマホがeSIMに対応しているかを確認する一番簡単な方法は、スマホの電話アプリに「*#06#」と入力をすることです。
切り替わった画面に「EID番号」が表示されれば、自分のスマホはeSIM対応端末ということが分かります。
自分のスマホが「SIMロック解除」されているかを確認する
SIMロックとは、特定のキャリアのSIMカードしか使えないようにする制限のことです。eSIMを利用するには、いわゆるSIMフリーの端末(SIMロックが解除された端末)を使う必要があります。2021年10月以降、ほとんどの端末ではSIMロックが解除されていますが、それ以前に購入した端末ではロックがかかっている場合があります。
SIMロック解除がされているか確認する方法としては、iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「情報」をタップし、「SIMロック」の項目に「SIMロックなし」と表示されていれば解除されています。
アプリの自動更新・アップデートを切る
アプリの自動更新やアップデート機能は、気づかないうちにデータ通信量を消費してしまうことがあります。とくに海外旅行中は、予想外のタイミングで通信制限がかかると不便です。そのため、旅行前にアプリの自動更新・アップデート機能をオフにしておきましょう。
iPhoneの場合は「設定」→「App Store」→「Appのアップデート」をオフにすればOKです。
Androidの場合は「Playストア」→「設定」→「アプリの自動更新」をオフにすればOKです。
バックアップなどのクラウド同期を解除する
写真を保存するクラウドストレージなど、自動バックアップする同期機能をオンにしている場合、海外旅行中に想定外の通信量を消費する原因になることがあります。自動バックアップ機能もオフにしておくと安心です。
iPhoneの場合は「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「iCloudのバックアップ」をオフにすればOKです。
Androidの場合は「Google One」アプリ→「デバイスのバックアップ」から不要なバックアップをオフにすればOKです。
eSIMを海外で使うまでの流れ
海外でeSIMを使う流れを簡単に説明します。
eSIM対応機種か確認する
まず最初に、自分のスマホがeSIMに対応しているかを確認しましょう。基本的にはeSIMに対応していることがほとんどですが、古い機種では対応していない場合もあるため、事前の確認は必須です。
スマホがeSIMに対応しているかを確認する一番簡単な方法は、スマホの電話アプリに「*#06#」と入力をすることです。
切り替わった画面に「EID番号」が表示されれば、自分のスマホはeSIM対応端末ということが分かります。
SIMロック解除の確認
海外でeSIMを使うためには、SIMロック解除がされているスマホを使う必要があります。
SIMロック解除がされているか確認する方法としては、iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「情報」をタップし、「SIMロック」の項目に「SIMロックなし」と表示されていれば解除されています。
eSIMを購入する
eSIMは、販売店の公式サイトやAmazon、楽天などオンラインで事前に購入することができます。渡航先の国と必要なデータ量、滞在数を選択して購入する方式がほとんどです。
eSIMのインストール
eSIMを購入したら、スマホにプロファイルをインストールする必要があります。いわゆる「アクティベート」です。
通常は、購入後に送られてくるメールにQRコードや手入力用のコードが添付されています。これを入力することでeSIMをスマホにインストールすることができます。
①スマホの「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」を選択
②メールのQRコードを読み取るか、手動でコードを入力
③アクティベート確認のポップアップが表示されたら「許可」や「続ける」をタップして完了まで待つ
eSIMの有効化
eSIMのインストールが完了したら、実際に通信ができるようにeSIMの有効化をします。設定画面から該当のeSIMを選択しましょう。
現地でeSIMを主回線に変更する
現地に着いたら、「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」をタップし、該当のeSIMにチェックを入れます。これで海外で使えるようになります。
渡航前にしっかり準備を整えれば、到着後すぐにインターネットを使うことができますよ。
まとめ
eSIMは、ちょっとした設定さえ覚えてしまえばとても便利なアイテムです。メリットだけでなくデメリットもしっかり確認した上で、あなたの旅行に最適なeSIMをぜひ探してみてくださいね。
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