海外旅行でスマホを使うとき、「テザリング」を活用することで現地での通信がラクチンになることがあります。
しかし、設定方法や注意点を知らないと、通信量を一気に消費してしまったり、思わぬトラブルに遭うことも…。
そこでこの記事では、海外eSIMのテザリングに関して下記のポイントについて分かりやすく解説します!
- eSIMを使って海外でテザリングする方法
- テザリングをするメリット・デメリット
- 通信量を節約するためのポイントや注意点
eSIMを使ってテザリングをしようと考えている方は、この記事を読んでぜひ参考にしてみてください!
テザリングとは?
テザリングとは、スマートフォンをWi-Fiルーター代わりにして、他のデバイス(タブレットやノートPCなど)をインターネットに接続する機能です。例えばカフェや空港などでフリーWi-Fiがない場合でも、自分のスマホのモバイルデータを使って接続できるのでとても便利な方法として知られています。
とくに海外旅行で、ノートPCでの仕事やタブレットでの動画視聴など、スマホ以外のデバイスをインターネットに繋ぎたい場面が多いときはテザリングの活用が必須ともいえます。
eSIMとは?
eSIM(イーシム)とは、物理的なSIMカードを挿入せずにスマホ本体に組み込まれたSIMを利用できる技術を指します。海外旅行向けのeSIMを購入すれば、現地での通信環境を簡単に確保できます。これにより、空港でのSIMカードの受け取りやレンタルWi-Fiの受け渡しの手間が省けます。
さらに、eSIMを使ったテザリングなら、現地の通信回線を利用できるため安定したインターネット接続が期待できます。
テザリングの設定方法
テザリングやeSIMの仕組みが分かったところで、次はテザリングの設定方法を見ていきましょう。
おおまかには以下の流れで設定できます。
・テザリングをオンにする
・接続するデバイスでWi-Fiを選択
・データ使用量に注意しながら利用
それぞれについて詳しく解説していきます。
eSIMを有効化する
まず、eSIMのプロファイルをスマホにインストールし、通信プランを有効にします。設定方法はキャリアや端末によって異なりますが、基本的には「設定」アプリのモバイル通信の項目から行えます。
詳しい設定方法は、下の記事を参考にしてくださいね。
テザリングをオンにする
iPhoneの場合は「設定」→「インターネット共有」→「ほかの人の接続を許可」をオンに。
Androidの場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「テザリング」からWi-Fiテザリングをオンにします。
接続するデバイスでWi-Fiを選択
テザリングをオンにすると、ご自身のスマホがWi-Fiスポットとして表示されます。PCやタブレットなどの接続先デバイスで、そのWi-Fiネットワークを選択し、スマホに表示されたパスワードを入力すれば接続完了です。
データ使用量に注意しながら利用
eSIMプランによってはデータ上限があるため、大容量の通信を行うとすぐに上限に達してしまいます。とくに動画視聴やオンライン会議などで使う場合は、データ消費が激しいので注意しましょう。
テザリングをするメリット・デメリット
テザリングのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
まずは、分かりやすい3つのメリットを挙げます。
・フリーWi-Fiのセキュリティリスクを回避できる
・追加の通信機器が不要で荷物が減る
外出先でもノートPCやタブレットが使える
海外のホテルやカフェのWi-Fiは不安定なことが多いですが、テザリングを使えば、スマホのデータ通信を安定したインターネット回線として利用できます。そのため出張や長期旅行でも、仕事や調べ物がサクサクと進みます。
フリーWi-Fiのセキュリティリスクを回避できる
フリーWi-Fiは便利な一方でハッキングやデータ盗難のリスクもあります。そんな時、テザリングなら自分のスマホ経由で安全にインターネットを利用できるため、安心して大事なデータをやり取りできます。
追加の通信機器が不要で荷物が減る
eSIMを使うことでレンタルWi-Fiを持ち歩く必要がなくなるため、荷物が軽くなり、充電の管理も不要になります。コンパクトに旅行を楽しみたい方にとって、テザリングは非常に便利な手段です。
デメリット
次はデメリットについて解説します。
・データ通信量がすぐに上限に達するおそれがある
・接続台数が限られることがある
スマホのバッテリー消費が激しくなる
テザリングは自分のスマホの通信を使うため、長時間使うとなるとスマホのバッテリー消費が急激に増えてしまいます。とくに動画の視聴やビデオ会議をする場合は、モバイルバッテリーを持ち歩くのがおすすめです。
データ通信量がすぐに上限に達するおそれがある
海外eSIMのプランによっては、データ通信量に制限があることが多く、テザリングを頻繁に使用するとすぐに上限に達してしまいます。無制限のプランがあるeSIMを選ぶか、こまめに使用データ量をチェックすることが大切です。
接続台数が限られることがある
スマホの種類によっては、テザリングで接続できるデバイスの台数に制限があります。デバイスの数や接続する人数によっては、事前にご自身の端末の仕様を確認しましょう。
テザリングをする時の注意点
最後に、損なくテザリングを使いこなすための注意点を解説します。
・データ容量の制限を確認する
・フリーWi-Fiとの併用も検討する
バッテリー消耗を防ぐ工夫をする
テザリングを使うとスマホのバッテリー消費が早くなるため、電源が確保できる環境で使用するかモバイルバッテリーを携帯しましょう。
データ容量の制限を確認する
eSIMプランによってデータ容量が異なるため、長時間の動画視聴などでデータを大量に使う場合は制限がかかるおそれがあります。無制限プランがあるeSIMを選ぶか、テザリングをする際は動画の視聴や大きなファイルのダウンロードを控えるのが無難です。
フリーWi-Fiとの併用も検討する
カフェやホテルのWi-Fiを活用しつつ、必要なときだけテザリングを使うことでデータ消費を抑えられます。ただし海外のフリーWi-Fiがどこでも安全かは分からないため、信用できる場所でのみ使うことをおすすめします。
まとめ
eSIMを活用したテザリングは、海外でもスマホ1台で快適なインターネット環境を確保できるという点でとても便利な機能です。
しかしバッテリー消耗やデータ制限には注意が必要なので、この記事で紹介した内容を読んで事前にしっかり準備をし、現地でのストレスを最小限に減らしましょう!
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